セネガルお宅訪問の旅 後編「人生初のアフリカ村 バイファルの村へ」
サラマリコーム!
ライアンです。
さて、旅日記のラストです。
バイファルの村に行ってきました。
前回までの日記はこちら。
http://senegaltaizaiki.com/?p=580
http://senegaltaizaiki.com/?p=610
※9月7日に加筆、修正をしています。
旅行の2日目。
ルーガの原田さん宅を後にし、最終目的地である、バイファルの村へ向かいます。
バイファルの村は、今回の旅を企画してくれたイケベさんが住んでいる村でもあります。
そもそも「バイファル」ってなんなん??
僕もバイファル自体耳にしたのはセネガルに来てから初めて。
今回案内をしてくれた、バイファル研究家のイケベ氏に話を聞いてみたところ、
イスラムのムリッド教団の中の一つの集団のようです。
セネガルで見るバイファルの特徴として、
・ドレッドヘヤー ・派手でお洒落な服装
・茶x黒が混じった木材を使ったアクセサリー
・深さのある皿や器をもって、町中でお金をせがむ
というのがあります。
セネガルでは、その辺を歩いている子供、大人、女性も「金くれ!」と言ってきますが、
イケベ氏いわく、そういう人達の殆どは、バイファルではなく、ただのセネガル人です。
(子供の場合は、コーラン学校に通うためのお金を集めている「タリベ」の場合もあります)
僕がフィリピン留学へ言っていた時も同様にフィリピン人から「金くれ」攻撃はありましたが、
フィリピン人は100%自分の生活の為なのに対し、バイファルは宗教の教えの一貫という色が強いようです。
日本でも、鎌倉や京都などでお坊さんが
ずっと立ちながら器を持っているのを見かける事がありますが、
そういうイメージに近いですね。
で、まあ、今回僕がお邪魔するのは、そのバイファル達が住む村の一つなわけですが、
なぜ僕が片道3時間以上掛けてでも行ってみたいと思ったのかというと、
その村は、各地に散らばっているバイファルたちからの寄付金(仕送り)で成り立っている
という事を
イケベ氏から聞いたからなのでした。
なので、その村に住んでいる人は、働かずとも3色昼寝付きで生活が出来るんです。
ななな、なんて夢の様な村!!
ドラマ「TRICK」を思い出しました。どんと来い超常現象。
いざ、村へ出発
前置きが長くなりましたが、ルーガのバスターミナルへ行き、
まずはケベメルいきのバスに乗ることに。
・・・が、バスを見つけたものの、全く動く気配無し。
むしろ乗ってる人いなさすぎて廃車に乗ってしまってるんじゃなかろうかというレベル。
そう、人数が揃ってからじゃないと出発しないのがセネガルスタイル。
特に長距離バスの場合は満員くらいにならないと出発しない。
んなバカな!と思う気も起きないくらい、セネガルに慣れてしまった自分がいるなか、
やっと出発したのは、乗車から2時間後だったとさ。
日本の会社なら潰れてる。
何とかケベメルまで到着したら、
その後は村までタクシーで行きます。
ケベメルは栄えている地域がとても小さいので、10分も走ったらもう、ザ・アフリカ。
市内の雰囲気が完全に消し去った頃になにやら村らしきところが見えてきました。
何もないところに突然出てくる辺り、ドラクエとかフォールアウトを彷彿とさせます。
ついに来たか・・・!
・・・、あれ、通り過ぎた・・・?
その後、またアフリカ村臭あふれる集落を発見。しかしそれも通り過ぎる。
何だかんだ20~30分ほど行った所で、ついに到着!バイファル村!!
めっちゃ広い
すんごい広い
さっきまで見てきた村とは比べ物にならないほど
贅沢に土地を使ってます。
まあ、周りには何もないし、土地は使えるだけ使ったもん勝ちなところがあるようです。
いやぁーこれは良いなぁ~。
空いてる所に、自分で家を作るのもOKらしい。自由すぎる。
このあと、イケベ氏に連れられてあいさつ回りをした後に昼食。
この時すでに夕方の4時頃。
普段は2時頃なんですが、今日はめちゃくちゃラッキーな日らしく
羊をまるごと一匹殺して料理をしたため、遅くなったみたい。
僕らも着くのが遅くなっていただけに、これは嬉しい誤算。
そして・・・うまい!肉がぷりぷり!!
そしてこれまた超レアな事に、食後のジュース(バオバブジュース)ももらいました。
なんで今日がこんなに至れり尽くせりな日なのかは分かりませんでしたが、
その日はセネガル人の世界的アーティストであるシェイク・ローという方も着ていました。
なんと数日後、日本でライブがあるらしい。
本当に凄い人や! 調べたら出てきました。
これのようです。
ARTIST アーティスト | スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド|SUKIYAKI MEETS THE WORLD
食後は、バイファル達と話してたんですが、
いやぁー、本当にみんな何もしないな!
御座の上でダラダラだべる。飯時になったら皆で食事する。 これでも生活が成り立つ村って、
ある意味究極なんじゃないか・・・
日本でどうしようもなくなったら、蓄えを持ってフィリピンに移り住むというのが僕の中の最終手段でしたが、
それ以上の最終手段をまさかの西アフリカ セネガルで見つけてしまいました。
(そんな状況にならないように日々邁進していますけどね!)
夜は風が気持ちよく、夜空は天の川がハッキリ見えるくらい透き通っていました。
いやぁ、本当に日本にいたら体験できないような事を
今まさにドッカンドッカン体験してるぜって感じを肌でもろに受けながら
夜空を見上げながらイケベさんと語り合いました。
青春やね。
夜が明けたら、村の車に乗せてもらってケベメルまで戻り、ワッカムへ帰ります。
僕の今回の旅はこれで終わりです。
・・・が、ワッカムへ帰る最終日、 まさかの事件が起きるのでした。
つづく。
(監修:イケベ氏)